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東宝

ミュージカルコメディ
『ワンス・アポン・ア・マットレス』
"Once upon a mattress"

作:ジェイ・トンブソン/マーシャル・ベアラー/ディーン・フラー
作曲:メアリー・ロジャース
作詞:マーシャル・ベアラー

東宝サイト内
『ワンス・アポン・ア・マットレス』
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翻訳:丹野郁弓
演出・訳詞:青井陽治
振付:上島雪夫・南流石・藤井真梨子
声楽・音楽監督:北川潤
指揮・音楽監督:塩田明弘
編曲:佐橋俊彦
装置:和田平介
照明:塚本悟
音響:大坪正仁
衣装:小瀬川雅俊
ヘアーメイク:嶋田ちあき
マジック・アドバイザー:駒田はじめ
オーケストラ:アイミュージック
稽古ピアノ:八木淳太・中条純子・宇賀村直佳
演出補:寺崎秀臣
演出部:斉藤歩・石川裕・鍋島毅朗・大野泰一・久垣秀典
制作:坂井喜一郎・宮崎紀夫

出演:

大地真央・植草克秀・前田美波里・宮川浩・飯塚雅弓・尾藤イサオ・ジェームス小野田・吉野圭吾・鶴田忍

小笠原みち子・斉藤文華・麻希光・丸山知津子・千葉桃子・森本麻祐子・中川菜緒子・池谷京子・辻奈緒子・長山志津香・板倉リサ・柏木ナツミ・北林優香・浅野実菜子・吉田ひかる

井上仁司・沼沢勉・岡智・香取新一・中尾和彦・仲沢克裕・中本雅俊・佐藤宣美・佐々木しんじゅ・平野瓦・祖父江進・川口雄二・桑原辰旺

日時:2000/11/11(土) 12:00pm開演
会場:青山劇場
座席:1階XC列34番 \12,600-(消費税込)

主観星:★★★★☆


まずどうだったか簡単に。

3時間弱の舞台でしたが、時間のたつのを全く感じさせませんでした。とにもかくにも

楽しぃ〜!

どこを切っても

楽しぃ〜〜〜!

特に大地さん扮する王女様役の

設定

が最高だ!(笑)(細かくは後ほど触れますが)

お手本のようなミュージカルコメディー。
脳天気に楽しめる作品でした。


この作品は観に行こうとは考えていたのですが、チケットを取り忘れておりました。
そんな折りタイミング良く知人が行けなくなったと言うことでチケットを譲っていただき、今回の観劇と相成ったわけです。

譲っていただいた席は、びっくりしたことに前から3列目上手寄り。
めちゃめちゃ前。(笑)

そこのユニットはファンクラブ用の割り当て席だったよう。
もし行かれた方には、前の方の明らかに

男性ばかり

の一団が気になった方も(不思議に思った方も?)いるかもしれませんが、最前列の上手側一部分が飯塚雅弓さんのファンクラブ分で割り当てられていたかららしいです。
今回はその中のチケットを譲っていただきました。

宝塚1000days劇場などはステージが左右に非常に広いですから、そんな前の席で「ちゃんと観れるかなぁ・・・」と不安に思っていました。しかし、青山劇場はステージの幅は一般のホール程度、席は全て中心に向かって同心円上に配置されていて、見えにくい、という位置は少ないないみたいですね。
指揮者のすぐ後ろという私の位置からは、ステージが見上げるように一望できるので、不思議な感覚でおもしろかったです。
当然ステージから座席にかけて全体的に俯瞰できないので、座席側で進行する演出について追いつけないことがあった、というところだけが残念。

目の前がオーケストラピット。指揮者もいましたが、演者との絡みも演出されていたりしておもしろかったですね。オーケストラピットがあのように配置されているのも初めてみたのですが、管楽の音は直で聞こえてきます。

そうそう、オーケストラピットがつぶされていたので、行く前には「カラオケかぁ〜」と残念だったのですが、行ってみたらオーケストラがピットの左右にめり込んでいました。(笑)
下手側は覗きませんでしたが、上手側はステージ下の奥まで演奏場所としてセッティングされていましたね。


主観星は4つ星。

このぐらい楽しくて、印象的なナンバーであればchihiroの好みには

がっちり

はまってしまうのですが、やっぱりストーリーが

軽すぎる

ので、申し訳ないながら星4つなんだなぁ・・・

この軽さはこの作品では当然しかるべき要素なんですし、これ自体をどうにかすればもっと良くなるなんて思わない。これはこれで良いと思います。

それに、それ以上に登場人物の掛け合いの楽しさがありますからね。


ストーリーはアンデルセンの童話を元にしているそうです。
元の童話の訳がパンフレットに載っていましたが。これが非常に簡単なストーリー。あまりに簡単なので、始まる前に読んで「これで2時間以上も持つのか?」と不安になりましたが、さすがプロの仕事です。物語を充分膨らまして見せてくれました。

その単純なストーリーをどのように見せてくれるのか、という部分を楽しむというのも良いでしょう。
その点については本も、それから演出も充分満足できるものだったと思います。

ミュージカルコメディには余計な解釈などは必要ないので、とにかく見て下さい。
楽しいことには間違いはありませんからね!


キャストさんについて。

●大地真央さん

彼女の舞台を観たのは初めてでしたが、さすがに貫禄の演技です。

実はクドイ演技の人かなぁ〜 と思っていたのですが、全く反対。
ここまで気持ちの良い演技をする方だとは思いませんでした。

演技力があるからこそ、今回のような展開の早いコメディでも余裕を持って観ることができたのでしょう。そして 「かわいい王女様」という役柄の雰囲気を充分に感じることができたのでしょうね。

その「かわいい」についてちょっと。
メインキャストでの女性は3人。大地さんと前田さん、そして飯塚さんですね。
前田さんは役柄からして「かわいい」からはちょっとはずさせていただき、大地さんと飯塚さんの「かわいい」を比較してみて。
舞台上では飯塚さんの方が先に出てきます。当然充分にかわいらしい。それを観たら「かわいらしさでは大地さんはかなわんだろう!」と思ってしまいました。まだクドイという先入観が消えていないchihiroには非常には

不安が・・・不安が・・・

そして大地さん登場!
大地さんが出てきたらもうだめです。舞台上では大地さんにはどうにもこうにもかなわないですね。
そういう役だから当然と言えばそれまでなのかもしれませんが、それにしても画に描いたような「かわいい」を

100%全開で

演じきっているというのにもちょっとびっくり。

とにもかくにも、出演者の中では演技から歌、ダンス、どれをとっても最強。あまりにすごすぎるので、彼女の演技が何処まで演技か、何処まで素でやっているものなのかわからなくなってしまいます。(笑)
あの突き抜けた魅力はあの役でなくても充分魅力的とも思わせます。
アン王女(ローマの休日)をやらせても充分画になるのもやっと納得。
っていうか、彼女のアン王女は

ぜひ!

観てみたい!

私は映画の『ローマの休日』でオードリーの魅力にはまってしまった人。そして東宝の『ローマの休日』のチラシを観たときにかなり違和感を感じてしまったのです。まだ大地さんは「クドイ人」という先入観でみていた頃ですからなんなのですが、そういう「クドイ人」がやっては絶対にイメージが壊れるに違いない、となぜか思いこんで今まで観ることは無かったんですよね。ですが、今回の彼女の演技を観て、確かに充分に演じてくれるだろう、そして彼女らしいアン王女を見せてくれるに違いないとも思えるようになったのでした。

余談ですが、見れば見るほど松健の奥さんとは思えない。
今まで「仮面夫婦ではないの?」という話を回りから聞いていたのですが、実際に二人を観たら自然にそう感じてしまう。大地さんのお年がどのくらいかはわからないのですが、松健と比べたら非常に若い?生大地さんは今回が初めてでしたが、やっぱり役者さんは写真だけではなにもわかりませんね。かなりの年の差カップルだったのでしょうか?

いやぁ〜、非常に魅力的。
他の舞台も観てみたいなぁ〜、と思っていたりして。

 

●飯塚雅弓さん

今回チケットを譲っていただいた流れが彼女のファンクラブからということで、一応彼女についても。

今回非常に重要な役どころを演じています。
でも、ストーリー上はあくまで脇。その点は残念。
最後の扱われ方もちょっと・・・

メインキャストの女性陣の中でも、怖じ気づくことなく彼女なりの魅力をもって充分に渡り合っていた様に見えます。
他のキャストととも非常に釣り合いがとれていて、堂々と演じているように感じました。
ミュージカルの出演歴は子役時代だけのようなのに、あそこまで出来れば充分かな?

歌も当然上手いです。ピッチも落ちません。まるで問題なし。
演技もびっくり大したものです!
ダンスシーンは諸般事情から見事に全て席を外していたので(見ればわかる)、ダンスの実力は不明。

もっとキャラを作り込んでくると思ったキャストの中でも筆頭だったのですが、ちゃんと普通の演技をしています。彼女の経歴などは知らなかったので単なる「声優さん」と思っていたのですが、ルーツはそうではなかったんですね。

今回のメインキャスト全員に言えますけれど、各人のキャラ勝負ではありません。
あくまで芝居をちゃんとしているので

嫌み無く

観ることが出来ました。
以前別のBBSで「キャスティングで人を呼んでいるのでは?」と言うようなことを書いたのですが、キャスティングで人を呼んでいても、内容はストレートなミュージカルコメディです。各人の持ち味は出ているとは思いますが、特に飯塚さんに関しては彼女の演技力と歌唱力が今回の舞台では求められているのがわかります。

安易なキャラ勝負にしないところは、全体としてもプロの仕事と関心関心。

 

●吉野圭吾さん

男性陣の中では演技、ダンスから歌まで充分に楽しませてくれます。
その点では男性陣では一番ミュージカル俳優的な方かもしれません。

非常に好印象です。

がんばって活躍してほしいですね!

 

●鶴田忍さん

画に描いたような王様。っていうか、

画に描いているって!

誤解しようがありません。
それから、その動き、めちゃ

らぶりぃ〜!

っす。
パンフには不安なご様子も感じられましたが、全く問題なしでしょう。

 

 

警告

以下、作品のネタばれ的内容の記述がある可能性があります。
あらかじめご承知の上、各自のご判断でお読みください。

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少ないですけれど、一応内容から。

とは言っても、今回のストーリーは全くおとぎ話ですし、その内容の解釈などよりも、個人的にヒットした所をピックアップして。

 

まず大地さん演じるプリンセス・ウィニフレッド。

彼女の設定でちょっとびっくりします。

その設定の奇抜さがいきなり来ると、その後は何があってもびっくりしない、物語の世界がよりすんなり理解できるようになってくるのかな?とも思ったりして。

彼女が沼の国から来て、ペットはカエル、というのが個人的にすごい好き。
特に何もなくてもこの設定、というのが何か個人的には好きです。
(これはもしかしたら『けろけろチャイム』というマンガが脳裏に浮かんでいたからかもしれない。このマンガは、記憶が正しければリボンコミックででているはずなので立ち読みしてみるとおもしろいですよ。母国でのウィニフレッドの身の置かれようがそのまま描かれているような雰囲気。脳天気さでは最高のマンガだと思う。chihiroは好き)

身分の高い人は沼に住んで、低い人は陸に住む?とかいうところとか、心の中ではっきり突っ込みを入れてしまいました。

靴を見てあの言葉は無いでしょう。(笑)

窓から外を眺めて、故郷に残してきたカエル?の名前を呼ぶシーン。

バカだ!

いや、最高って意味ですけれどね。

 

王様のいたずらが、実はあんな目的のためだったとは。(笑)
意味づけされるとは思わなかっただけにちょっとびっくり。

 

道化と王様、吟遊詩人の3人で歌うシーン。
あそこまでちゃんとしたナンバーのシーンなのに「3人いるけれどデュエット〜」みたいな歌詞

最高!

めっちゃバカだ!最高だ!

 

そして最後の落ちで本当に眠れない、というところ。

その直前で、あぁやっぱりねぇ、と油断させておいて、「えっ?」と思わせるのは上手いなぁ。

 

 

とにもかくにも楽しい作品でした。

あぁ、楽しかった。

やっぱりミュージカルコメディはいいなぁ〜!

 

となれば当然、

ミーマイ再演してくれないかなぁ〜 なぁ〜 なぁ〜 なぁ〜

だめならCD再プレスしてくれないかなぁ〜 なぁ〜 なぁ〜 なぁ〜

だめならビデオ安くしてくれないかなぁ〜 なぁ〜 なぁ〜 なぁ〜

(笑)

 

ん?今回の作品に払った金額でビデオが買えるって?

んん?

んんんん?

(笑)

 

では!

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