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宝塚歌劇花組公演

宝塚ミュージカル・ロマン
『ルートヴィヒII世』
〜愛と孤独の果てに〜

作・演出:植田景子
作曲・編曲:吉田優子・甲斐正人
音楽指揮:大谷木靖
振付:尚すみれ・麻咲梨乃・御織ゆみ乃
装置:大橋秦弘
衣装:竹田団吾
照明:勝柴次朗
歌唱指導:楊淑美
音響:切江勝
小道具:伊集院徹也
効果:扇野信夫
演出助手:小柳奈穂子
装置助手:國包洋子
小道具補:福原徹

ロマンチック・レビュー
『AsianSunrise』

作・演出:岡田敬二
作曲・編曲:吉崎憲治・高橋城・甲斐正人・宮原透
編曲(東京):鞍富真一・脇田稔
音楽指揮:清川知巳
振付:羽山紀代美・大谷盛雄・室町あかね・御織ゆみ乃
振付(鳳仙功舞踊団):大鳳真陽・閻仲行(右の『行』の文字は、『王行』の2文字を一文字として書いたものが正しい)
装置:大橋秦弘
衣装:任田幾英
照明:勝柴次朗
歌唱指導:楊淑美
音響:加門清邦
小道具:伊集院徹也
効果:木多美生
訳詞:平野恵子
演出助手:大野拓史・小柳奈穂子
振付助手:若央りさ
装置補:新宮有紀
衣装補:河底美由紀
小道具補:谷田祥一

出演:愛華みれ、大鳥れい、匠ひびき、伊織直加、京三紗、星原美沙緒、夏美よう、渚あき、春野寿美礼、瀬奈じゅん、他花組

舞台進行:赤坂英雄
舞台美術制作:株式会社宝塚舞台
音楽コーディネート:ダット・ミュージック
制作:木村康久
制作・著作:宝塚歌劇団

日時:2001/3/16(金) 1:30pm開演
会場:有楽町 東京宝塚劇場
座席:A席2階16列25番 \2,500-(消費税込)

主観星
『ルートヴィヒII世』:★★★☆☆
『Asian Sunrise』:★★★☆☆


いきなりですが、簡単に感想を。
まずルードヴィヒは

「ん〜、悪くはないね!」

ってな感じ。AsianSunriseは

「ん〜、いい感じ・・・かな?」

でした。
ちょっと微妙。
良くも悪くも宝塚的な作品になってしまったと言うべきなのでしょうか?

この時期でオススメ具合と言ってもなんですが、「初心者向きではない」でしょう。
今まで宝塚を観てきた方でしたら許せる出来かも。

 

●ルートヴィヒII世

 

つまらないとは思わなかった。
けれど、物語に引き込まれることもなく、淡々と時が過ぎてしまったという印象。
見終わって、後引くものがあるわけでもなかったし。
一般的な話をちょっと幻想的な味付けで見せてみました、というような感じに見えてしまいました。

夢を見続けてしまう主人公ですから、物語をぐいぐい引っ張って行くというようにはできるはずはないと思うのですけれど、その分主人公の行動に影響を与える『現実』を印象強く描いてもらった方が、更に現実と幻のコントラストがついてよかったのと思うのですが・・・
全体を幻想的な形でまとめようとするには中途半端に現実的だし・・・困ったね。
単に、シーン毎の描き込みが弱いだけなのかな?

どこを思い返しても、ストーリー上とってつけたような場面、としか思い返せない。

感情移入できるような役もいないし・・・(泣)

ルートヴィヒにしてみれば、変わりつつある時代に夢を見るしかなかったんだろうけれども、それで

「うんうん、そうだよなぁ、よくわかるよ(泣)」

と本人の肩を叩きたくなるぐらいに引き込んでくれたら良かったんだけれど。

というわけで、作家の気合いが足らないのではないのかなぁ、などと思ってしまう。
正直言うともっと煮詰めてダイナミックor幻想的?な作品にしていただきたかったです。

今回が大劇場デビューの演出家さんとパンフにはあるのですが、前述の通り私には「悪いわけではないが良いとは言えない」作品に見えてしまったので、なんとも言い難いわけで。
そういう意味ではテクニックはあるのかな?
これからの活躍に期待したいです。

 

楽曲。まるで

なんちゃってエリ○ベート

ではないですか。>作曲家様
そういうオーダーだったのかなぁ?
そりゃエリ○ベートも出てきていたけれど。
やば、黒い翼が生えてきそう。(笑)

 

そう、つまりこの作品は悪くはないのです。悪くは。
でも、良いとは書けない・・・(泣)

 

●Asian Sunrise

ん〜、やっぱり楽しい。

いい感じです。

アジアの様々な芸能を宝塚らしく味付けして、劇場に居ながらにしてアジアを旅しているような感じにさせてくれます。

第1場、opからかっこいいっす!にやついてしまいます。(笑)

第7場、ん〜、いいっ!扇子ですね。

第14場、コミカル!

ん〜、このシーンが印象的なのは、仙堂花歩さんや彩風蘭さんが出ていらっしゃっているからでは

ないっ!

・・・と思う。
でもでも!花組の小柄な娘役さん達は、その体から想像もできないほど派手に動きますよね。
これは花組の特徴なのかなぁ・・・
いやぁ〜、パワー全開っすよ。とにかく、この14場は

元気いっぱい連中ばかりだ!
(4人ばかしだが)

以前は見分けが付かなかった仙堂さんと彩風さんの区別も付いたし!
でもって、遠目から観ていても14場の中では

仙堂さんが

一番元気いっぱいだ!
でも、みんな破裂しそうなぐらい元気いっぱいだ。
あの元気いっぱいさはなかなか他では観られないぞ!(笑)
(やば、これでは単にミーハーな感想になってしまうではないか!)

 

しかしながら残念なポイントも。
全体としてシーンを寄せ集めた、という印象を受けました。
何か一つでもいいから、全てのシーンを結びつけるキーワードのようなものを演出や舞台に折り込んでいただけたら、ラストへの流れも非常に自然に感じることが出来たと思います。
「そのキーワードがアジアなんだよ」と言われればそれまでですが、単なる設定上の言葉だけではなく、目に見える様な何かがあれば、舞台として完成したものになったのではないかなと感じたわけです。
ラストで、それまでぶつ切りで展開されてきたシーンが、単にミキサーにかけられただけ、というように感じましたので。

その反面、それだけ場としてできあがっちゃっていたので、それぞれの場では感心したり楽しんだりして観ることが出来ました。

なので、その点だけが非常に残念。

これが「いい感じ・・・ かな?」の「かな?」です。

 

 

でもって生徒さん達ですが・・・
すいません、毎度の事ながら花組は未だ慣れず、お顔の区別がほとんど付きませんでした。

やっぱり動きや歌でアピールできる方には注目しやすいんですけれどねぇ・・・

でも、今回は作品自体に、LUNAの時のような生徒さんの努力や工夫の余地がありませんものね。

愛華さんは、総じて淡泊でしたね。
ルートヴィヒでは役柄上そうなるのでしょうが、やっぱり残念。
ん〜、サヨナラならばもう少し演出も考えて欲しかった。
夢を見るなら派手に観てくれ!ってなぐらいにねぇ。

フィナーレ、緞帳が下がる直前に、愛華さんが

「ありがとうございました!」

と。
なんか寂しいなぁ。
それもこのようなちょっと残念な作品で、なおさら残念。(泣)

ん〜、匠さんも・・・

っていうか、もう今回の作品ではみんな

地味

に見えてしまうからこれ以上は何も申しますまい。

いいものを持っている生徒さん達を、ここまで「ん〜」に感じさせてしまう演出家さん達にはもっとがんばって欲しいぞ!なので、がんばれ!がんばれ!演出家さん達、作曲家さん達、もう

みんながんばれ!

というわけで。
裏方陣にもファンクラブとかを作ってみたらどうでしょう。

「照明はやっぱり勝柴さんでないと」

なんて言ってみたい。(笑)
いや、照明は勝柴さんと思っているわけではないですが、やっぱりスタッフさんにもファンが目を配ることで仕事にも張り合いが出ないかなぁ・・・などと思ったりするのですが。
そんなことないのかな。
最近は予算などの現実的な壁が厚いらしいし。でも、そういうことをファンに認識させてしまい「じゃあしょうがないよね」と思わせては、仕掛ける側としては駄目だと思うし、そういうことを前提に宝塚を観てしまうというのはなおさら駄目なんだと思うぞ。>自分

 

 

スイマセン。

ま、私ももっと観る目を養わないとなぁ〜、とも思うわけで。

 

 

結局花組の方々を記憶するほど今回の公演は印象強くはないです。
でも悪いとは言えない。
なので三ツ星なのです。

なんか後味悪くてごめんなさい。

 

気を取り直して今回の〆。

がんばれ!仙堂さん!
がんばれ! 彩風さん!

結局娘役かいって?

はいっ!

ほなまたぁ〜!!

 

p.s.

サヨナラ公演と勘違いしてしまい、初稿にはそんな感じの内容も書いてしまっていました。
当然間違いなので、その部分をちょっと直しました。
こんな間違いをするのは私ぐらいだと思いますが・・・ すいません!
ん?やっぱりまだ愛が足りないのかなぁ・・・
(2001/03/21)

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