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宝塚歌劇団花組公演

宝塚ミュージカル・ロマン 源氏物語
『あさきゆめみし』
-原作 大和和紀「あさきゆめみし」(講談社『KC mimi』刊)

作・演出:草野旦
作曲・編曲:高橋城
編曲:鞍富真一・木川田新
録音音楽指揮:岡田良幾
振付:山村若・花柳錦之輔・西川箕乃助・室町あかね
装置:大橋泰弘
衣装:任田幾英
小道具:伊集院徹也
効果:木多美生
演出助手:國包洋子
衣装補:河底美由紀
小道具補:石橋清利

グランド・レビュー
『ザ・ビューティーズ!』

作・演出:中村一徳
作曲・編曲:西村耕次・甲斐正人・鞍富真一
録音音楽指揮:御崎恵
振付:名倉加代子・家城比呂志・藍エリナ・大谷盛雄・平山高良
装置:関谷敏昭
衣装:任田幾英
小道具:伊集院徹也
効果:切江勝
演出助手:稲葉太地
装置補:広森守
衣装補:河底美由紀
小道具補:田中武彦

出演:愛華みれ・大鳥れい・楓沙樹・春野寿美礼・星原美沙緒・梨花ますみ・町風佳奈・大伴れいか・渚あき・眉月凰・彩吹真央・舞風りら・花央レミ

日時:2001/5/13(日) 6:00pm開演
会場:埼玉県 川口総合文化センターリリアメインホール
座席:1階 27列11番 \6,500-(消費税込)

主観星
『あさきゆめみし』:★★★★
『ザ・ビューティーズ』:★★★★


全国公演。
埼玉県です。
川口です。
私にとっては初めての全国公演観劇!

(泣)

いや、まだ早い。
この作品、今回で3回目、それもみんな違う会場。そんなこと、

二度と無い

のではないか、と思ってしまう。
(ま、何十年もファンをしている人には、珍しくもないのかもしれませんが・・・)

さて、全国的に「川口」と言ったところで「花組はどこに行ったって?」と思われるかもしれません。簡単に川口市をご紹介。
位置は東京駅からJR京浜東北線でまっすぐ北上、東京と埼玉を隔てる荒川を越えると、そこが川口市です。
「キューポラのある街」としても有名ではあります。ですが、去年川口を歩いて回ったときには、鋳物工場のすぐ横に高層マンションなどの宅地化が進んでいるようで、騒音問題などから閉鎖する工場も多いと聞きました(承知しないで入居する方も入居する方だと思いますが・・・)。ですが、それでもまだたくさん町工場はありますし、懐かしい建物もそこかしこに残っているのでちょっとうれしくなります。
そしてJR京浜東北線で埼玉県に入った一番最初の駅が川口駅。
この駅前にあるのが、今回の花組が公演した川口総合文化センターLILIAです。
ここは東京から近いホールですが、その音響設備の良さと費用の安さから、各種レコーディングに使われたり、コンサートも頻繁に開かれるなど、活発に利用されているようです。
私も以前、所属合唱団のコンサートをLILIAの音楽演奏専用ホールの方で開いたことがありました。
とってもいいホールですよ。
(皆様も使ってみては?(笑))


さて、今回の花組全国公演。
遅れましたが、まずどうだったのか、という一言感想を。

(泣)

とにかく最初から最後まで泣けます。なぜかわかりませんが。
つまり

最高!

です。はい。
実は心の中では「しょっぱいのかなぁ・・・」とも思っていました。
やっぱり銀橋がない、オケがない、セリがない、盆がない、人が少ない、器(ホール)が小さい・・・
こんなんで、大劇場作品が成り立つの?
どうなの?

問題なし!

そう、問題ないのです。そりゃ、銀橋はないし、カラオケだし、セリはないし、盆もないし、人も少ないし・・・ でも問題ないのです。
それはなぜか!

生徒さんからスタッフさんまで
みんな全開だから!

そう、宝塚は規模こそ違え、観客を楽しませようという心意気と、その作品に描ける意気込みは

全く変わっていない!

というわけで、全国公演も見応えあります。
かえって生徒さん一人一人の姿が目に焼き付きますし、それぞれがあまりに印象的に見えてしまうので、観ている充実感?は大劇場とかわらんなぁ、と思ってしまいます。

全国公演って、正直、なかなか宝塚を観に行くことが出来ない地理的な条件の所に行くもんではないのかなぁ・・・なんで川口なんかに来るんだろう・・・なんで大宮(川口から更に北に電車で15分。埼玉県南部の中心的エリア。去年『美麗猫』が来た)なんかに来るんだろう・・・なんて正直思っていたし、友達にもそう言っていました。
すいません、

間違っていました!>宝塚歌劇団様

行きますとも行きますとも!ご近所に来ていただいたら絶対に行きましょう!
さいたまなどにわざわざご足労頂けるのならば、それは参りましょうとも!

すいません、ちょっと興奮。
それに全く一言でないし。
とにかくよかったです。

 

警告

以下、作品のネタばれ的内容の記述がある可能性があります。
あらかじめご承知の上、各自のご判断でお読みください。

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『あさきゆめみし』

なぜか泣けます。大劇場の時よりも泣けます。
各ナンバーのシーンでもいちいち涙が。
大劇場の時よりも、印象的なシーンの演出が過剰になっているからなのでしょうか?
人物が少ないから?

作曲家陣はがんばりましたね!
今回やっと認識しました。
実はシングルの主題歌曲CDだけは買って持っていたのですが、曲を単体で聴いても正直地味。ですが、ステージ上ではとても場に合っていますよね。
曲はぜひステージで聞いて欲しいです。
特に最後のタモさんの『愛の燦歌』には完全にやられてしまいました。

(泣)

明石の上の舞風りらさん。
これは後述する夕霧と同じ様な印象で、素直に演じているだけに、キャラが立っているように感じました。変なくせがないように思えたからでしょうか?
すっきりと演じられているので、観ているときも明石の上に思い込めました。
なもんで、ちい姫と対面するシーンでも涙です。

夕霧の眉月さん。
そんなに登場が多いというわけではないのですが、セリフの言い方が、よかったと思います。
以前の夕霧さんが変という訳ではないのですが、比較すると眉月さんの方が自然に観ることが出来ました。
よかったです。がんばって欲しいです。

今回唯一残念なポイント。
序盤音響が悪く、生徒さんのセリフもやや流れてしまうところが多く、聞き取りにくかったです。特に最初の方。
なもんで、初めてという方が観たらわからないのではないかなぁ・・・?と思ってしまいます。状況説明が多いですからね。
おすすめできたか、というと、この点でちょっと・・・どうかなぁ・・・というのが4つ星の理由。知っている人には当然おすすめです。

音響については、裏方さんも大変そうだなぁ・・・とは感じました。ですが、非常にわかりやすく取り付けられているマイクぐらいはどうにかならんか?と。
生徒さんの声が、最初の方はホールに明らかに上手く乗っていないのがわかったんですけれど、これがシーンのセリフ回しなどの関係なのか、単に調整ミスだったのか、当日一回限りの観劇では判断つきませんでした。全国公演では、こういった行った先々のホールの違いをいかに吸収できるかというところが腕の見せ所でしょうから、この部分に関しては音響スタッフさんの更なるスキル&経験値アップを期待したいところですね。

 


『ザ・ビューティーズ』

どうもやっぱり以前の公演と比較してしまい申し訳ないのですが、以前より観やすく感じました。慣れたのでしょうか?私が。

白いスーツと帽子のジャズのシーン
まず、春野寿美礼さん。
かっこいい!とにかくかっこいい。やばい。すっとして、大人です。
こんな男には死んでもなれません。かっこよすぎます。
次に男役さんたち。
やば、かっこいい!
帽子を拾ってタモさん。
・・・もう、かっこいいからっ!

このシーン、とにかくかっこいい!
みんなかっこいいなぁ・・・

ロケットの場。
彩吹真央さん。余裕を感じるダンスと笑顔に好感。
娘役さん達、す、少ない・・・(笑)
幅が・・・せ、狭い・・・っていうか、かわいいぞ!
ロケットの曲って大げさな感じじゃないですか。
その大げさにも感じる曲をバックに、それに負けないように一人一人笑顔でアピールアピール!ってな具合で、もう観ていて笑みがこぼれてしまいます。

レビューは人数の少なさがお芝居よりも如実に感じられるかな?と思っていました。
ですが、実際に観たらステージの広さを充分に生かし切る適切な人数になっていると感じました。
一般のホールで、もしあれ以上の人数がステージに乗っていたら、踊ったり演技するのは難しいでしょうね。
一般のホールのステージを充分に生かし切ることも、普通に考えればなかなか難しいのですから、ちょうどよいスケールに仕上がっていると言えると思います。

大階段は小階段に。
が、演出がうまいので、階段が小さく感じません。
フィナーレでは背景に電飾を上手く配置して、あたかも大階段はあるかのように演出しています。
なので、フィナーレも充分堪能できます。

エトワールの舞風りらさん。
素直に歌っておられましたね。
いい感じです。これからもがんばって欲しいですね。

 

さて、簡単に生徒さん別に。

 

タモさん(愛華みれさん)

やっぱりちょっと疲れていたのかな?
ちょっと声がかれていたよう。
しかし、サービス精神は旺盛ですし、余裕たっぷりです。
個人的には大劇場、1000daysの時よりも、今回の光の君の方が好きです。
後半にかけての悩み込んでゆく姿なんて、以前は多少他人事みたいに見えたんですけれど、今回はぐっと来るものがありました。
タモさんだけではないのかもしれませんが、とにかくこなれているように見えます。

『ザ・ビューティーズ』の途中、下手側客席入り口から登場。
真っ暗な客席に、スポットがバンッ!
客席を握手しながら周りつつ、所々でポーズを決め、2階にもキザな視線を送り、あぁ〜男役って怖い、っていうか、上手すぎ、かっこよすぎ。(笑)

こういうファンサービスは、大劇場ではなかなか観られないだけに、うれしいですね。
(私の席は後ろの方でしたから、全く)

 

大鳥れいさん。

表情が明るくなっていてうれしいです。
こんなきらきらしている大鳥さんは・・・なんか久しぶりのような気がします。
いつも薄幸そうな感じで、なんか辛そうだなぁ・・・なんて思ってしまうだけに、ほんと、うれしいです。
それだけでもOKではあるのですが、それだけに紫の上も光っているし、ラストの陵王の舞のシーンなんて、ぜったいに今回の公演の方がよかったと思います。どう良くなったかとかと言われても、はっきり書くことができないのですが、あのシーンは思い出しても泣けて仕方がありません。
同じように『ザ・ビューティーズ』でも、魅力的でした。はい。

フィナーレで、ステージの一番手前にトップさん連が並ぶ際、大鳥れいさんが百花沙里さんの手を引っぱってタモさん(愛華みれさん)との間に並べてあげていました。
ももさんは観てわかるぐらいに驚いていらっしゃっていましたね。その後はひたすら恐縮されていました。で、並んでしまったからには同じようにしなければ、と左右をきょろきょろして恐縮しつつ、ごあいさつ。後ろに戻って並び直してもタモさんの横にさせられてしまって、そこでも恐縮しつつサヨナラです。
調べてみたら、ももさんは埼玉は大宮出身だったんですね。
近所・・・
なんか・・・親近感。

そして、れいさんいい人だ!!

(泣)

こんな簡単な事だけれど、なんかいい感じだなぁ、と思ったり、それではっきり見て取れるぐらいに恐縮しているももさんもいい感じだし、あぁ、なんかみんないい人じゃん。

(泣)

そして、宝塚歌劇団って色々大変なこともあるみたいだけれど、いい劇団じゃん、

(泣)

なんてなんか短絡してしまうんですよね。

 

楓さん。

途中で笑いそうになっていませんでしたか?
なんかセリフがすごい勢い良くなったところがありましたが?(笑)
頭の中将もそつなくこなされておられました。安心です!

 

 

というわけで、今回の全国公演は、全国公演という上演形態にも関わらず、非常に満足度が高い仕上がりになっていました。
全国公演でも力を抜かず、その大劇場の醍醐味を濃縮して見せてくれた生徒さんとスタッフの方々に、

感謝!

 

以上!

 

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