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宝塚歌劇星組東京特別公演

バウ音楽詩劇
『イーハトーヴ 夢』
宮澤賢治「銀河鉄道の夜」

原作:宮澤賢治
監修:柴田侑宏
脚本・演出:藤井大介
作曲・編曲:高橋城、木川田新
振付:麻咲梨乃、御織ゆみ乃
装置:新宮有紀
衣装:任田幾秀
照明:八木優和
音楽助手:青木朝子
衣装補:河底美由紀
舞台監督:西澤明彦
録音演奏:宝塚ニューサウンズ
制作:福嶋康徳
制作・著作:宝塚歌劇団
製作・主催:阪急電鉄株式会社

出演:しのぶ紫、久城彬、高央りお、夢輝のあ、美稀千種、雪路歌帆、椿火呂花、涼紫央、水城レナ、星風エレナ、祐穂さとる、陽色萌、真汐薪、花城アリア、大真みらん、高宮千夏、柚希礼音、映美くらら、銀河亜未、花森まゆり、南海まり、真白ふあり、梅園紗千、湖咲ひより、彩海早矢、天緒圭花、花美ゆうか、陽月華、初瀬有花、美琴さなえ

日時:2001/6/26(火) 1:00pm開演
会場:日本青年館ホール
座席:2階H列22番 \4,000-(消費税込)

主観星
『イーハトーヴ 夢』:★★★★


言ったところでなんにもなりませんが、暑いですねぇ・・・
日本青年館のそばにある神宮球場の脇、JRの野球選手?が走り込みをする横で昼食を済ませて、青年館へ。

 

まず一言感想を。

(泣)

いや、最近何を観ても泣いてばかりっぽいですが、とにかくこの『イーハトーヴ 夢』は泣けます。楽しいというよりは、心にしみるという感じでしょうか。
見終わってからも、じわじわと「あぁ〜、よかったなぁ〜・・・」とついつい思ってしまいます。
とにかく、

必見です!

と書いている今はもう終わってしまっていますが、ビデオなどで発売されたらぜひ観て欲しいですね。
もし「観るべきかなぁ?」と聞かれれば「絶対に観るべき」と答えます。

 

作品名から「あぁ、銀河鉄道の夜の舞台化かぁ」と気軽に構えていたのですが、実際にはちょっと違いました。
ポスターを観るだけでは想像しにくいのですが、単なる『銀河鉄道の夜』ではありません。
舞台は、宮澤賢治の実生活と『銀河鉄道の夜』の作品を対比するように描かれています。

『銀河鉄道の夜』は何らかの形でご存じの方が多いと思います。
その想像の世界に賢治の実生活を対比させて物語が進行してゆくので、そのファンタジーの世界が不思議なリアリティをもって伝わってきます。

 

物語をどこにポイントをおいて見るかによって視点も変わるかもしれませんね。
私にとってこの作品はあくまで『銀河鉄道の夜』で、その理解を(解釈を?)促す足しに賢治の現実をたどって見せている、というように観ていました。
なので、実生活をたどるシーンは「オマケ」っぽく感じられてしまったかな。
主に印象に残っているのは『銀河鉄道の夜』の中のシーンなのですが、やはりそれらのシーンがここまで記憶に焼き付くのは、対比するように賢治の物語が入っていたからでしょうね。

 


 

演技は総じていい感じでした。
見ていて醒めることはありませんでした。
バウ作品では演技で覚めてしまうことがありそうなだけに、星組は底力が結構あるのかも!とも思ったりして。

 

夢輝のあさん

意識して拝見したのは今回が初めて
ジョバンニの演技はよかったです。素朴な感じがとてもよく感じられます。中性的な雰囲気でしょうか。

賢治の方はびっくりするほどではないかな・・・
間違っても下手というのではなくて、普通の男役になってしまった感じがします。
普通の男役、というのもそれはそれですごいことでしょうが、反対に特徴が無くなってしまったという印象。

 

映美くららさん

うまいじゃん!
「あたり前!」と言われてしまうと身も蓋もないけれど。
まだ若手みたいですけれど、安心の演技ですね。
ん〜、期待!

 

陽月華さん 〜 アメユキ

車掌と共においしい役どころでしたね。
開演前?の案内にはから最後の眠ってしまう?シーンまで、このふたりにはどうしても注目してしまいました。
このふたりがいてくれたおかげで、場の転換が頻繁な物語に一本の筋が通って安心してみることが出来たのかもしれません。

アメユキさんは、特に派手なジェスチャーの語りでどうしても見入ってしまいます。
演技よかったですね。
徹頭徹尾素直な感じを表現してくれていたので、それも観ていて安心材料になったと思います。
その分だけ車掌さんとアメユキさんのラストシーンが(泣)なんですけれどね。

 


 

物語について若干。

 

ケンタウルス祭の場

あのレビュー演出、派手すぎに感じました。今回唯一の謎。
私にはちょっと違和感が残りました。表現したいことは理解できたけれど、やっぱりね。
もっと素朴な感じで表現してくれても良かったように感じます。

娘ソロの歌が入っていたと思いますが(どこのシーンか記憶が定かでないのですが)、その曲と使い方がどうなのとまたまた疑問。

 

ジョバンニが活版所の主人に、給金で何を買うのか聞かれる所。

トシの亡くなるシーン。

(泣)。

 

サソリの火のラスト(でしたっけ?)

聖歌の何番とかいうメロディーが流れてくる、というところ。
歌についてはよくわからないけれど・・・(泣)

 

『銀河鉄道の夜』 という物語だけでも悲しげなお話ですが、それが木造家屋の中に照る裸電球のニュアンスにリアリティを足して、単なる物語としてではなくて、現実の延長上の話として心にしみてくるというか。
そんな感じのお話でした。
みなさん演技もよかったし。

 

今回の作家さんの藤井大介さんって、よく知りませんでしたが、好感&期待です。
今まで彼の作品は見たこと無いみたいです。
って、そんなに作品を書いているわけではないのかな?
あ、若いんだ!
やば、私と近い・・・

 

というわけで、色々な意味でうれしい作品。

ん〜、よかったぁ〜!

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