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宝塚歌劇雪組公演

宝塚ロマン
『愛 燃える』
−呉王夫差−

作・演出:酒井澄夫
作曲・編曲:吉田優子、鞍富真一
音楽指揮:大谷木靖
振付:花柳芳次郎、若央りさ
殺陣:清家三彦、関谷敏昭
衣装:有村淳
照明:勝柴次郎
音響:切江勝
小道具:伊集院徹也
効果:扇野信夫
演技指導:美吉左久子
京劇所作指導:袁英明
演出補:木村信司
振付助手:朝みち子
装置補:広森守
衣装助手:川崎千絵
小道具補:谷田祥一

後援:中華人民共和国駐日本国大使館

ロマンチック・レビュー
『Rose Garden』

作・演出:岡田敬二
作曲・編曲:吉崎憲治、高橋城、甲斐正人、宮原透
編曲:脇田稔
音楽指揮:伊澤一郎
振付:羽山紀代美、大谷盛雄、室町あかね、御織ゆみ乃
装置:大橋秦弘
衣装:任田幾英
照明:勝柴次郎
音響:切江勝
小道具:石橋清利
効果:切江勝
訳詞:平野恵子
歌唱指導:前田繁実
演出助手:荻田浩一、船田太一
振付助手:若央りさ
装置補:新宮有紀
装置助手:國包洋子
衣装補:河底美由紀
小道具補:福原徹

舞台進行:表原渉
舞台美術制作:(株)宝塚舞台
演奏コーディネーター:ダットミュージック
制作:村上信夫
制作・著作:宝塚歌劇団

出演:轟悠、月影瞳、絵麻緒ゆう、星原美沙緒、飛鳥裕、灯奈美、浅海ひかる、貴城けい、立樹遥、紺野まひる、未来優希、他雪組

日時:2002/1/31(木) 1:30pm開演
会場:東京宝塚劇場
座席:当日B席 2階16列55番 \2,500-(消費税込)

主観星
『愛燃える』:
『Rose Garden』:★★


上手く言えないのですが、

あらら・・・

というところでしょうか。詳しくは後述。
宝塚はあまり観ない友人が「友達に誘われていたんだけれど、その友達が一回見てみたらやばかったみたいなので、今回はやめておいた方がいいよ」と言われて、今回は止めといた、と言っていて。
更に別の友人からも「期待できず」との連絡があり。

というわけで、今までも雪組は、個人的にヒットする時と駄目なときの落差が大きかったりするとは思っていたので、「あぁ、今回は駄目げなのかな」とそれなりに覚悟して挑んだ訳で。
そしたら、みなさんのおっしゃっていたことが

なるほど納得!

の内容でした。(笑)
しかしながら、トムさん(轟悠)は

かっこいい!

し、絵麻緒ゆうさんと紺野まひるさんのコンビも、

なんかいい感じ!

だったので、良しとしましょう。

しかしながら、初めての宝塚がこの作品だと、非常に危険かも。
レビューの方は普通なのですが、劇の方が足を引っ張っているというか。

さすがに好きな雪組でも、ちと辛かったですね。

 

CAUTION
以下ちょっとばかし、ネタばれあります。>ALL (^o^)/

 

●愛燃える−呉王夫差−

物語についての詳しくは他の資料を観ていただくとして、簡単に概略を。

中国?の春秋時代。隣国同士の「呉」と「越」は、双方どちらかが滅びるまで終わらない戦いに明け暮れている。呉の国の夫差(ふさ/轟悠)は、越との戦いで死んでいった父親の呉王闔廬(こうりょ/飛鳥裕)の、復讐を果たしてほしいとの言葉を胸に、越との戦いに勝利する。越は呉の属国となることに甘んじはしているが、その実、再興の機会を狙っている。

というところから物語が始まります。

呉王たる夫差は、その戦いで決着がついたと思ってはいますが、越は策謀を巡らしています。
属国としての様々な貢ぎ物の中に西施(せいし/月影瞳)を忍び込ませ、夫差に近づくように仕向けます。
ここからは当然宝塚的展開、西施の、夫差に惹かれてしまうものの、本来の国の使命との間で揺れ動く、と。
その西施が漏らした情報などで、結局は越に攻め込まれてしまう。
しかしながら二人の愛は真実だった。

主人公の夫差が、かっこわるい。
トムさん(轟悠)が演じる役は、総じて感情移入しやすかったのに今回は駄目。
結局、

腑抜けにされただけじゃん!

って。
だから、国のために必死で進言している伍封(ごふ/朝海ひかる)が

とてもかっこよく

見える。
ある意味、唯一のかっこいいキャラなんだから、

殺すんじゃない!

がるがるぅ〜 (笑)

夫差が西施の密命の事を知っても、そりゃそこまで腑抜けになっていたらそうでしょう。
西施にしても、半ば強制的にではあっても、結局は使命を果たさせられてしまっているし、なんだかなぁ〜って。
そりゃ個人的な感情を全く殺して生きて行けとは言わないけれど、王たるもの、その王としての立場と、個人としての立場、そのぎりぎりの境界線での葛藤があってこそ、ドラマを生み出しそうなもんなのに。

この主役二人のおかげで国がなくなってしまったけれど、二人の愛は永遠だなんて、

一体どうなのよ!

むぅ〜、闔廬(こうりょ/最初に遺言を残して死んだ夫差の父)も草葉の陰で泣いてるって。
そりゃ歴史では国はなくなっちゃったのかもしれないけれど・・・
国の存亡をかけているのならば、大きな流れの中に翻弄されてしまった二人の愛、とか、もっと大きな流れや、うねりの描き方とか・・・ね。

 

さて、物語についてのグチはこのぐらいにして、このように「なんだこりゃ?」な印象を持ったこの作品。
それはそれで不思議です。
なぜこのような作品に仕上がったのか、その理由が知りたいわけです。

ホント不思議ですから!

というわけで、作・演出をされている酒井澄夫さんの、近年の作品を調べてみますと、こんな感じ。

酒井澄夫さん関連作品リスト(1995年以降)

演目
 
備考
1995 EXOTICA!
月組
ショー
震災のため東京公演のみ
1996 ハウ・トゥー・サクシード
花組
輸入
一本立て。輸入ミュージカル
1997 グランド・ベル・フォリー
月組
ショー
久世星佳サヨナラ公演
1997 ダル・レークの恋
星組
再演
一本立て。1957(昭32)年初演
1998 浅茅が宿 ―秋成幻想―
雪組
 
1999 夜明けの序曲
花組
植田紳爾監修、三木章雄共同演出。愛華みれトップ披露公演
1999 華麗なる千拍子'99
雪組
再演
1960(昭35)年初演。中村一徳共同演出
2000 砂漠の黒薔薇
宙組
姿月あさとサヨナラ公演
2001 ESP!
月組
ショー
真琴つばさサヨナラ公演
2002 ガイズ&ドールズ
月組
輸入
一本立て。輸入ミュージカル

上記表を作成するにあたり、情報を引用させていただきました。感謝いたします。
オオイナルイサン - http://homepage2.nifty.com/mchamp/data/sakuhin/sakai.htm
日本のミュージカル情報 - http://www.musical-fan.org/sumire/2001.html

私が観たことがあるのは1998年の『浅茅が宿』と『華麗なる千拍子'99』だけ。
(それではほとんど観ていないようなもんですが・・・)
しかしながら、なんとなく癖が見えてきそうな感じも。
更に過去に遡るとショーの本数が多いですね。なのでショー系は上手いのかもしれません。
それから再演物、輸入物を手がけることも多いみたいですね。
ではオリジナルですが、必ずしも本数は多くないご様子。私が唯一観た作品は『浅茅が宿』。私が生で宝塚を観た作品だったので、妙に興奮してみていたというのは記憶しています。その時には「すごい!」と思っていたものですが、それ以降の作品を観てゆくにつれて、その作品自体の評価がだんだんと下がっていったという。(笑)

レビューなどが得意?ならば、その場面を『魅せる』演出については上手いのも納得できるかもれません。
再演物や輸入物を手がけてゆくことで、全体のプロットは既にできあがっているものを、今風、宝塚風にアレンジするのも上手いのでしょう。

が!

その経験がオリジナルを手がけるとなったときの製作の比重が、全体のプロットやストーリーなどよりも、その場その場をどのように作り込んで行くか、どのように魅せるか、という方にシフトさせてしまう結果となっているのかもしれませんね。

なもんで、場として観るといい感じなのです。

朝海ひかるさん演じる伍封(ごふ)が自害するところ。

熱い!熱すぎる!

最後のシーン、炎上する城の中で立ちつくす夫差の姿。
このラストシーンは、すごいかっこいいです!
とにかくこのシーンだけで

元は取れる!

かっこよさです。それまでの夫差の「なんだかなぁ〜」が、このラストでぶっ飛びます。そのぐらいかっこいいです。
こんなにかっこよく作り込めるのに、あの軟弱さは

なんだったんだぁ〜!

と残念に思うことしきり。
無理してオリジナルで全部手がけるよりも、本は別の方にお願いして、演出だけやってもらうとかするのもいいんではないかなぁ・・・

というわけで、スキルに偏りがある作家さんなんだなと思えると、納得の作品内容です。

 

トムさんのさよなら(という扱いではないみたいですが、一応雪組のさよならということで)とはいえ、あのラストシーンが見れただけでも

満足だ!(笑)

いやぁ〜、そのぐらいかっこいいんだよなぁ・・・

グンちゃんはちと寂しかったけれどね。
彼女のおいしさが出るようなキャラクターだったら良かったんだけれど、ちょっと中途半端だったかな。

彼女のコメディが観たい!

と言っておきましょう。

 

婉華(えんか/紺野まひる)、・・・なんだこりゃ?
とって付けたような役だなぁ・・・
演技が駄目だからって、踊って、強気の女性をやらせればいいってもんでもないでしょうに。

プンプンッ!(笑)

なんてね。

 

●Rose Garden

ベルばらのような始まり。
ばらのエピソードを描いて展開して行きます。

第8・9場のパック役、音月桂さん。

最高!

はい。

以上!

えっ!すいません。
そんなに印象が残っていないのです。(笑)
とにかく、よかったと思います。

個人的には、絵麻緒ゆうさんとまひるさんのダンスなどがどの程度しっくりくるのかに注目していたのですが、その点では安心できるコンビだと思いました。
絵麻緒ゆうさんも、今まではそんなに注目して見てはいなかったのですが、落ち着いた雰囲気が好感。

まひるさんの演技力は、向上しつつも未だ上級生とはバランス悪し、に見えるのでその点だけは不安ですが・・・

がんばってね!
>まひるさん!

何か絵麻緒ゆうさんやまひるさんそれぞれを語るときに、これ!って言えるような役が出てくるといいですねぇ。

 

一番最初に宝塚を観たとき、唯一観たことがあった生徒さんがグンちゃん。
当時、公文のテレビコマーシャルに将棋の羽生さんと出ていたんですね。
初めての劇場で、なにもかんもわからないドキドキの中で観劇して、出てくる人も誰もわからない。その中で唯一自分の知識と繋がることが出来たのでうれしかったですね。
その生徒さんの中では一番なじみが長い彼女がが退団とはちとさみしいですが、これからの活躍も期待して。

ありがとー!
ごくろーさまでした!
>グンちゃん!

 

 

そう、そして、そういうところに視点を向けないと楽しめない舞台だったのかもしれないですが。

 

(笑)

では!

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