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帝国劇場4月特別公演

ミュージカル
『チャーリー・ガール』

翻訳:丹野郁弓
訳詞:高橋亜子
演出:山田和也
音楽監督:甲斐正人
音楽指導:楊淑美
音楽協力:塩田明弘
振付:麻咲梨乃
装置:太田創
照明:高見和義
衣装:宇野善子
音響:大坪正仁
指揮:佐藤和男
演出補:田島准
演出部:鈴木ひがし、中西康夫、斉藤歩、戸田東、染谷信幸
制作助手:山口るみこ
エグゼクティブ・プロデューサー:酒井喜一郎
制作:古川清
稽古ピアノ:中條純子、八木淳太
振付助手:河岡裕門
装置助手:林いずみ、平野智子
音響助手:実吉英一
照明助手:柘植幸久
オーケストラ:東宝ミュージック(株)、新音楽協会

愛華みれ 〜 シャーロット(チャーリー、(ハドウェル家3女)
春風ひとみ 〜 ペネロープ(ハドウェル家長女)
植田チコ 〜 フィオーナ(ハドウェル家次女)
初風諄 〜 ハドウェル伯爵夫人
錦織一清 〜 ジョー・スタッドホーム(屋敷のマネージャ)

森公美子 〜 ケイ・コナー婦人
鈴木綜馬 〜 ジャック・コナー(コナー婦人の息子)

太川陽介 〜 ニコラス・ウェインライト(ジョースタッドホームに宝くじの当選金を渡しに来た男)

日時:2002/4/20(土) 12:00pm開演
会場:帝国劇場
座席:2階L列31番 \3,500-(消費税込)

主観星
『チャーリー・ガール』:★★



久しぶりの帝国劇場。
今回はタモさんの宝塚の退団後、初舞台作品となります『チャーリー・ガール』を観て参りました。
たまたま友人のNさんから譲って頂くことが出来たのでこれを機会に観劇してきたわけで。
毎度毎度、ありがとうございます!>Nさま!

で、感想ですが、

うんうん

という感じ。(これが感想か?)
とてもオーソドックスなコメディ。どう見ても定石通りというか。
話には意外性もなにも無いのですが、よくまとまっているし、手堅い作り。
反対に、あまりにちゃんとまとまりすぎているので、極々予定調和をなぞっているだけで、びっくりするような抑揚は無し。
妙に淡泊な印象を受けるかも。
ラストにも

大団円?

と疑問符が付くような雰囲気で、言うほどの盛り上がりはないし。
ひとまず「めでたしめでたし」という程度で。
とはいえ、それはそれ。
ライトな感覚で見ることができたというのはよかったかも。
登場人物それぞれがみんな濃いので、そのシチュエーションとキャラクター達は楽しかったですね。

 

錦織一清さん。
チャーリー(愛華みれさん)に惚れているが、なかなか告白できず・・・という貴族の屋敷のマネージャーのジョー・スタッドホーム役。
愛華みれさん扮するチャーリーと鈴木綜馬さん扮するジャック・コナーがくっつきそうになるのを微妙に邪魔してみたり、告白できずに悶々としていたり、こんなちょっと情けない感じが上手いこと出ていて、面白かったです。

 

タモさん(愛華みれさん)。
チャーリー。貴族の令嬢。とはいえ、男のような格好で、エンジンオイルにまみれる生活をしている。屋敷に泊まりに来たプレイボーイのジャック・コナーに一目惚れしてしまうが・・・

ちょっとキャラ弱いなぁ・・・

という印象。
さすがに他の出演者の方々は、役柄に応じた濃さを存分に表現しているのですが、それに対してタモさんの演技に物足りなさを感じます。
彼女の役の設定が、貴族の令嬢でありながら、バイク好きでエンジンオイルにまみれている、一見すると男の子に見えてしまう、無邪気な少年っぽい雰囲気。
この設定でかなりできあがっているので、必ずしてもタモさんでなくても・・・と思ってしまった私は不純なのかな?
少年っぽいという意味ではいいかもしれないけれど。
キャラが弱いなぁ、と思ったのは、他の出演者のかたが濃かったからかな?
コメディって、役者さん達がいかにもバカバカしい事をどれだけ乗って演じているかでおもしろさが変わってくるのではないかな?などと思ったりしますが、鈴木綜馬さんをはじめ皆さんセリフが完全に入った上で、そのバカバカしさ?を心底信じ切って演じているように見えるのですが、そこの部分がタモさんはちと弱いような?などと感じたりして。
セリフが台本通りに聞こえてきたり。
最初の作品で、大地真央さんばりの演技をされてもそれはそれで怖いですが、宝塚的にはその程度の勢い?や迫力?でも良かったんでしょうけれど、外の舞台で求められるエネルギーの大きさは?はやっぱ違うのかなぁ〜、って思えたりして。

しかしながら、フィナーレでの錦織さんとのダンスの場では、それまでの地味さが嘘のように綺麗。そして上手い。なんか色気もあります。
このときはさすがに錦織さんよりも断然見栄えがしていました。

考えてみれば花組時代の彼女のコメディって・・・ありましたっけ?
花組のコメディ?・・・なんか変な響きだなぁ・・・(笑)
宝塚では、あまり三枚目のタモさんも見たことはないし、おちゃらけた印象というのが全く無し。
私の知らないところでそういう作品もあったのかもしれませんが、やっぱりどちらかというと整った役柄が多かったような気がします。

きっと「ちゃんと」チャーリーをやってしまっているから、ちょっと物足りない印象を受けたのかも。
けっして下手なわけではなかったのにね。
ん、とにもかくにも、がんばっているんだなぁ、ってところでは好印象です。

 

「ぢゃゃゃゃっく くぉなぁ〜」

(笑)
今回の影の主役です。はい。
貴族の屋敷に泊まりに来ているお金持ちの家の軟派息子、ジャック・コナー役の鈴木綜馬さん。チャーリー(愛華みれさん)が一目惚れするも・・・。
正直、こんなにすごい方だとは思いませんでした。とにかく面白い。
出演者の中でも、

一人勝ち

じゃないかと。(笑)
以前には『エリザベート』は、フランツヨーゼフ役で拝見したきりなのですが、あの時には役が役だけに多少老けぎみていて、かつ妙にお堅い雰囲気でしたが、今回のジャック・コナーはその正反対とも言える役かも。
なのでそんな綜馬さんを観て、かなり驚きが!

「あなた、郷ひろみですか?」

と思わせるようなプレイボーイ的?演技を披露するし。
あそこまで強烈に演じきれるのですからさすがです。
綜馬さん、見直しました。
びっくりしました。
綜馬さんを主役にして舞台をやりましょう。
っていうか、やってくれ。(笑)
鹿賀さんと市村さんと綜馬さんを混ぜて。
なんのこっちゃ。
『ユーアー・ザ・トップ』はちょっと残念だったけれどね。
関係ないけれど。(笑)
この雰囲気、宝塚で例えるならば(この時点でもう例えになっていないような気もするが)、男役さんを中心に黒燕尾の男6人ぐらいがバックについて踊っている、というようなシーンがあったりするわけで。両手で燕尾服の前えりの部分をつかんで、背筋をすっと伸ばし、ステージやや下手方向に向いている、というか。
あぁ〜!やっぱり上手く例えられないけれど、それを男でやっているのですから、なんとなく役のキャラクターが見えてきておもしろいわけで。

 

今回はタモさんの退団後初作品ということではあったんですが、正直言うほどタモさん押しという印象は受けませんでしたね。
主役?ということで、一応立場的にはそうだけれど、タモさんがおもしろさの中心だったか、というと、申し訳ないながらそれは違うと思う。
錦織さんなの?と聞かれても、それもなんか違うような気がする。
どちらかというと、鈴木綜馬さんがみんな持って行っちゃったかな?(笑)
それぞれのキャラクターがそれぞれにいい味を出している舞台かと。

ライト感覚で楽しむのが吉、でしょうかね。

でも、こんな「面白いだけ」?っていう舞台も珍しいかもぉ〜〜

ひとまずぅ〜!

 

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