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アニメーション映画

『劇場版 天空のエスカフローネ』

原作:矢立肇・河森正治
監督:赤根和樹
キャラクターデザイン:結城信輝      
音楽:菅野よう子・溝口肇
企画・制作:サンライズ

神崎ひとみ:坂本真綾
バァン・ファーネル:関智一
アレン・シェザール:三木眞一郎 
ミラーナ・アストン:飯塚真弓
メルル:大谷育江
フォルケン:中田譲治
ディランドゥ・アルバタウ:高山みなみ
ドルンカーク:山内雅人

エスカフローネ公式ページはこちら

http://www.nifty.com/escaflowne/

2000年6月24日公開
ワーナー・マイカル・シネマズ 板橋 03-3937-1551
ワーナー・マイカル・シネマズ みなとみらい 045-222-2500

日時(1回目CS):2000/6/7(水)
日時(2回目劇場):2000/7/5(水) =>> こちら
会場:ワーナー・マイカル・シネマズ板橋
座席:-

主観星:★★★★☆


1996年4月2日〜9月24日にかけて放送されたテレビアニメーション作品の映画化作品です。

今回の作品の上映について、そしてテレビ版の紹介などについては上記公式ページにてご覧頂くとして、ここでは先日CSにて放送された劇場版についての感想を書きたいと思います。

まずいきなりですが、感想は?
それは、TV版を観てはまった方ならば

絶対におすすめ!

菅野よう子ファンは

絶対に観ろ!

と言うところでしょうか。
今回観たのは家の小型のテレビで音響もなんもあったもんではない、というものでしたが、それでも充分作品のクオリティはわかりましたし、それらを実際に体験するためにも、私は劇場公開されれば絶対に観に行きます!

それはなぜか!

ここではまだネタばれしないところまでしか書けませんが・・・!

まず、以前から各アニメーション雑誌などで様々に報じられていました。
そこでは、キャラクターデザイン等に変更が加えられているという事、物語の概略などはTV版と同じだが、描かれるキャラクターの設定は違う事など。
つまり『エスカフローネ』の劇場版ではあるけれども、テレビ版の再編集版や外伝というものではない事程度は把握しておりました。
キャラクターデザインなどを見たときには「?これがバーンとひとみか?」という不思議な感じとともに「なんか違うような気がする」というのもありました。とにかく事前の断片的な情報ではどうにも肯定的に捕らえられるようなものは私にはありませんでした。
唯一の救いと言えば、菅野よう子さんの曲が聞ける所でしたでしょうか。(笑)

そのように過大な期待はしていなかったのですが、実際に見てみると、それらの不安などは一気に吹き飛んでしまいます。

まず、ストーリー。
非常にまとまっています。当初、総集編などというような形で作成される予定があったようで、内容的にはエスカフローネの総まとめ的なものに仕上がっていますが、ストーリーはテレビ版とは異なるものなので、別物として観ることができます。
その裏返しで、90分という尺にあの内容を集約してしまったのは強引だったという感じも否めません。テレビ版を見ているとわかるのですが、演出が細かくテレビ版のエピソードなどにからんでいるので、その展開の早さにびっくりするかもしれません。

次に音楽。
菅野よう子さんと溝口肇さんは、テレビ版のときから組んで『エスカフローネ』に曲を書いていました。
テレビの時には放映期間が長いですから、さまざまな曲が所々につかわれますし、印象的な曲も内容と合致するようにながれますから、必ずしも全ての回で印象的な曲が流れると言うわけにはゆかないでしょう。しかしながら、今回の劇場版は、ストーリーの密度が圧縮されていますからそれに伴ってさまざまな楽曲も密度を増しています。テレビ版の時に様々な楽曲が印象的に使われましたが、その期待を裏切らない更に強烈な楽曲が次々に流れてきます。
私は、菅野よう子さんの楽曲として意識して聞いた初期の作品なので、今回の劇場版でもその実力をいかんなく発揮されているのには嬉しく思いました。あまりに楽曲が強いので、ちとやりすぎではないかなぁ・・・ などと思うぐらい。
それから坂本真綾の歌う主題歌『指輪』。
エスカフローネでは欠かすべからざる3拍子の主題歌。よいですよ。とっても。
今回のサントラ群は例によって全て買いです。

そして作画ですね。
絵がきれい、と言えばそれまでなんですが、キャラクターひとつとっても、設定画から想像できる以上に画面の中では力が入っているのがわかります。
背景画。すごいきれいなんですけれど、どういうこと?背景画の作家さんについて浅学なのでわからないんですけれど、きれいです。
コンピュータ処理。んー、効果的です。

やはりアニメーションの総集編としての作りや、ファンの期待を裏切らない程度に違うものを提示するというクリエーターとしての葛藤などがありますから、そのような部分では過去の多くのアニメーション作品の劇場版と同じく中途半端な部分は残りますが、総じて言うと非常に良質の作品に仕上がっています。

例に例えるのも変ですが、『銀河鉄道999』のテレビ版と劇場版の違いぐらいは言っても良いでしょうか?
いや、『エスカフローネ』はテレビ版のクオリティが元々高かったので999ほどの違いは出ていないかもしれませんが、更に高みの『エスカフローネ』を観れる事は確かだと思います。

 

警告

以下、作品のネタばれ的内容の記述がある可能性があります。
あらかじめご承知の上、各自のご判断でお読みください。

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ここからは内容に対して具体的に感想を書いてしまうので、注意してください。

正直劇場版を観てえられるショックがなくなってしまうと思います。(笑)

 


 

しょっぱなバーンの落下、突入のシーン。
パースの付け方が『マクロス・プラス』だ・・・ と思いつつも、登場の仕方に驚きました。
ここで、やはりテレビシリーズの時にはCGを使っている、ということだけでもすごいといわれていましたが、それ以降の技術やテクニックの進歩を感じさせます。

今回の作中、先頭が殺陣として描かれる事が多かったように思いますが、良かったです。
刃がぶつかる音などの音効が不自然に聞こえる所は残念ですが。
最初にキャラクターデザインを見たときに、正直あまりさえないなぁ・・・、と思ったものですが、殺陣が戦いの中心になるとなれば納得できますね。
世界で上映する事を前提にプロジェクトが始まったようですから、更に意図して日本らしい演出として設定されたのかもしれませんが、とにもかくにも殺陣がかっこよいです。

ラストの締め方が速すぎます。
あの尺を考えれば、あの内容を収めるためにはしようがないことは解るのですが、ラストのスピードは早すぎです。あのラストでは、単体の作品としては成立しないのでは?とも思えてしまいます。それでもファンとしては良いのですが・・・ なかなかむずかしいですね。
感慨が残らないままエンディングロールに突入してしまうようで、残念。
これはどうしようもないと思いますし、劇場版ができたのもファンサービスといわれればそれまでですが。

声の配役は主要なキャラはテレビ版と同じ。
劇場版が全体的に落ち着いた印象を受けるのに対して、そのままのキャスティングでも皆一様にキャラクターにマッチしているように感じる事ができました。
しかしながら、唯一、飯塚雅弓さんの声がきんきんしているように聞こえます。他の声がいわゆる「普通の声」として聞こえるのに対して、飯塚さんの声が「アニメ声」として際立って聞こえてしまいます。最初のひとみと会話するシーンでも、その対比が目だって聞こえるので、違和感を感じました。彼女の声の演出はこれで良かったんでしょうかね?もしかしたら彼女の地声がああなのかな?自然にやるとああなってしまうと。んー、どうなんでしょうかね。

続いては劇場公開を観劇してから付け足したいと思います。では!


2回目 2000/7/5

さて、劇場にて観て参りました。

んー、さすがに大画面で音響も良いですし、ん、期待通り。

しかし、その部分部分が非常に良く仕上がっているだけに、脚本のスピードが速すぎて、話の中身に深さがより感じられなくなってしまった・・・ 私などは総集編として割り切っていた上で、あそこまで見せてくれたのには評価できるのですが、さすがに今回の映画作品としての話の薄さは否めません。んー、もったいないです。

音楽、やはり良かったですね。
特にオーケストラはシーンをあおるし、ポップな打ち込みもお約束で。
音楽を聴きながら「あ、ここはよう子さまだ・・・ あ、溝口さまに移った・・・」などと想像するのも楽しいです。今回の作品、実際にどのシーンのどの音楽がどちらの作かは確認できていないのですが、なんとなくそれぞれの色がよりはっきり出ているように感じます。TV版の当時からするとそれぞれがより腕を上げたからなのかはわかりませんが、特に今回のオーケストレーションは溝口さんの色が強かったような気がします。菅野よう子さん作だと思いこんでいるシーンはどちらかというと音楽が単体で浮いているような所と感じてしまうし、溝口肇さんのシーンはあまりに職人的にサウンドトラックになってしまっています。全体的にそれぞれがシーンにあわせて濃い音楽を書いてしまったからなのかは分かりませんが。音楽も脚本同様非常に濃くなってしまっているんですね。

ひとみをさらうべくディランドゥが攻めてくる際の、アランが端からまっすく落下してゆくシーンに、不覚にも

「かっこいい・・・」

と。(笑)
そしてディランドゥの高山みなみ。今回の作品のキャストの中では一番の出来ではないかと思います。あのいかれっぷりなどは、明らかにTV版以上に感じられます。最高です。同じ人がコナンとは思えません(笑)。彼女の演技は聞き所ですね。ほんとすごいです。

 

以上というところでしょうか。

今回東京地区ではワーナー・マイカル・シネマズ板橋などのシネコンで公開されていますが、今回シネコンは初体験。
正直に言おう。

シネコン最高!

埼玉県は大宮にも

つくってくれ。

そして地元映画館をつぶしてくれ。いやいや、そんな事は言えない。行かないだけです(笑)。というか同じ金額で、観るならば安いチケットを買って東京で観た方が得だし、更に今回のシネコンは

「入り口からしてわくわくする演出!」
「ワーナー力入れすぎ!」
「ロビーで映画の予告が観られる!」
「絶対に座れる!」
「座席の見切れが無い!」
「座席が広い!」
「席にドリンクホルダーが付いている!」
「ポップコーンがおいしい!」

その上で

「1000円で観れますday」

なんて日に行ったら「一日中ここで映画観てもよくてよ!」な状態だがね。(笑)
いやー、最高です。ちょっとした映画ならば、新宿や池袋の混み混みな中を行くよりも絶対にお勧めですね。私は家からはどちらに行くのもあまり変わらないので、ならば一カ所で安心していろいろ観れるシネコンに行っちゃうかも。

そんな劇的な映画館体験もしつつ。

おすすめですよ!

 

では。

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