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アニメーション映画

『人狼』

原作・脚本:押井守
監督:沖浦啓之

プロダクションIGサイト内
劇場用作品「人狼」公式ページ

日時(2回目):2000/6/28(水) =>> こちら
日時(3回目):2000/7/13(木) =>> こちら
会場:テアトル新宿
座席:-

主観星:★★★★★

このページは『人狼』観劇の2回目以降のものです。内容は2000/6/14の追補的内容になります。作品自体の感想、スタッフリストなどは2000/6/14の1回目のページでご覧頂けます。まだ前回の感想をご覧になっていない場合は、まずそちらからご覧頂くことをお勧め致します。

=>> 人狼感想ページ(2000/6/14)


警告後、日別にて記入してあります。

私の印象は6/14の感想で大方固着してしまったのですが、『人狼』未体験の友人と観に行くに当たって、彼らの感想なども聞けておもしろいです。

 

 

警告

以下、作品のネタばれ的内容の記述がある可能性があります。
あらかじめご承知の上、各自のご判断でお読みください。

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2000年6月28日(水)


今回、『人狼』未体験のアニメ好きの男友達と観劇。

私は『人狼』は好きな作品になってしまっているのですが、その友人がどのような反応をするかがどうにも興味津々。彼は押井守作品(今回は監督は違いますが)自体観た事が無いという事。どこででも声が聞けるだけで声優の名前を100%当ててしまうという驚異の能力を持つ。アニメ作品だけでなく声優にもシフトしている彼です。

と、彼が観た後に言うには、

「なぜ辺見を殺してしまうのか
わからない」

あそこで辺見を殺せるぐらいならば、なぜOPで撃てないんだ、と。
私は単純に「恨みでしょ?」などと考えてしまうのですが。伏にとっては、阿川を撃つよりは辺見を撃つ方が理由があるから。

「なぜ雨宮が殺されなくてはならないのか
わからない」

これまた私は、伏は、雨宮は人狼サイドで保護されると思っていたからこそ公安を排除しようとしたわけだし、だから辺見も死んだのでしょ?しかしながら、最後には雨宮の現実の存在には意味が無いという、情報・諜報的には非常にわかりやすい現実を突きつけられてしまう訳で。当然自分も本などで読むぐらいですからリアリティーとは言っても空想の域を出ません。けれども、このような理由で人は殺されるよね、と納得してしまっている人間、特に私にはあのラストには違和感が無いし、もしそういう素養が無いとあのラスト自体も理由が薄くなってしまうかも。
ラストの伏の台詞からは、雨宮が安全に生きていられるのは人狼?に保護される、と考えていたようにも取れますが、結果からみると伏の考えは甘かったんですよね。人狼という組織の現実はそんな伏の考えを越えたところで動いていた訳で、結果彼女を殺してしまったのは(実際に引き金を引くだけではなくて、現実での生存の可能性を奪ってしまったのは)彼自身だったのかもしれない・・・
やっぱり私には「悲しい恋の物語」になってしまう。

「悪くはないけれど、
理解できない所が多いなぁ・・・」

赤ずきんの話などと平行してストーリーが進んで行くことに対しても抵抗があったようです。

「理解できないところが多い」というのは、私も必ずしも一回目で全てを理解できた、とは言えないだけに何とも言えない。趣味的な要素も強いでしょうから、やはり作品に馴染める人とそうでない人の差は大きいかもしれません。

 

上の内容は観劇後に彼と話した内容のまんまです。(笑)

彼は最後に「やっぱり押井守はだめかも・・・」ともこぼしていました。
『劇場版パトレイバー2』は、ご多分に漏れずと言うべきか興行的には問題の残る結果だったと話に聞きますが、そういうもんなのかもしれませんね。

私には予定調和のご都合主義が蔓延されるのも好きではないのですが・・・

それから市川昆監督の金田一シリーズの、あの影と憂いが好きな私としては、アニメーションにも求めてしまっているのかもしれませんね。だからか、押井守の作品は本能から引き寄せられてしまっているし、それだけでも評価が高くなってしまっているのかもしれません。

評価も贔屓になりすぎかもしれませんね。


2000年7月13日(木)


更に今回は、前回と同様に『人狼』未体験、して特に"アニメ"に興味があるわけではない女友達と観劇です。

彼女曰く

「なんでこの作品を作りたかったのか
がわからない・・・」

と。むむっ、そういわれればそうかも。
私などは「悲しい恋の物語」でOKと思ってしまうのですが、どうかなぁ・・・
そして、

「やっぱり、男のロマンだね」

と。あんなに厳しい現実なんて無いわけだし、そういう意味で現実が誇張されているように感じるし、となれば男のロマンだねぇ、とも。
私などは、現実は多かれ少なかれこんなもんだよ、と思ってしまうけれど、やはり遠い話かなぁ・・・ そりゃあの手の具体的な情報・諜報的なところでの人の生き死にというのではなくて、世界を見れば今でも国家や民族間のイデオロギーの違いの前では人の生き死になんて大海に浮かぶ木の葉のようなもんでは?
などと思ってしまう私には「ロマン」と言われてちとショックでしたけれど、そうですよね。今の日本ではこんなに厳しい現実なんてお話になってしまう・・・ 本当はどうなのかな?

雨宮にしては、

「女のロマンだよね」

最後に伏が強化服を着て歩いて行く後ろに向かって「一緒に死ねれば・・・」と言うところなんて、最たるもの。
ん、今になって思いますが、あの「一緒に死んでしまえば、私があなたの心にとどまっていられた」(の様な事)を言いますが、あの後に自分は死んで伏が生き、更にその上で自らが忘れられてしまうと考えていたのでしょうか・・・?伏は雨宮を撃った後、どうなってしまうんだろ・・・

総合的には

「ん、よかったよ」

というところだそうです。

「雨宮の声、かわいかったね」

確かに。
今回男役の声は、いずれとってもえらく渋くて演技派の方々ばかり。
女役の声はそれに比べるとかわいい声でしたね。それでいてバランスが良かったですね。さりげなく魅力的な印象になっていたし。あれ以上日寄った配役になると変になってしょうし、よかったです。

んー、やっぱり男が書いた男の世界、という話なんですね。『人狼』って。
私は全くそうは思わなかっただけに、話を聞いてなるほどなどと思ってしまいました。


参考文献

人狼
劇場販売フライヤー

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