戻る

トップページ > その他の観劇日記

演劇

サクラ大戦歌謡ショウ 帝国歌劇団 第4回花組特別公演
『アラビアのバラ』

サクラ大戦
サクラ大戦歌謡ショウ第4回花組特別公演
インターネット中継
公演が見られます。(笑)

作・演出・総合プロデューサー:広井王子
音楽監督・指揮:田中公平

キャスト

■帝国歌劇団花組■

神宮寺さくら:横山智左
神崎すみれ:富沢美智恵
マリア・タチバナ:高乃麗
アイリス:西原久美子
李紅蘭:渕崎ゆり子
霧島カンナ:田中真弓
ソレッタ・織姫:岡本麻弥
レニ・ミルヒシュトラーセ:伊倉一恵
藤枝かえで:折笠愛
大神一郎:陶山章央
親方:中嶋聡彦

■帝国歌劇団薔薇組■

清流院琴音:矢尾一樹
丘菊乃蒸:松野太樹

 

江戸川夢声:三ツ矢雄二

 

日時:2000/8/4(金) 6:00pm開演
会場:新宿 東京厚生年金会館大ホール
座席:S席1階23列40番 \6,500-(消費税込)

主観星:★★★☆☆


サクラ大戦。

広井王子が数年前にセガのゲーム機用のロールプレイングゲーム?として企画して発売したゲームが元になります。時は大正、帝都にはびこる妖魔に対峙すべく設立された部隊が帝国歌劇団だそうで、表向きはショーを行っているものの、その劇場の地下には各種研究所、司令所などがあり、対妖魔組織として日々帝都の治安の維持に勤めている、というわけで。隊員は全て女性。隊長は男。これでゲームとしては成立してしまいます。
元々この広井王子は、この作品をゲームのみで終わらせる気は無かったらしく、その後様々なメディアミックス企画にて広がって行き、その中の企画に舞台化もあったそうです。
今回が4回目、と言うところわかるように、サクラ大戦の夏のイベントとして毎年行われているわけです。

この設定の表向きは、宝塚を模している、とは広井王子のお言葉。

そのステージとなれば、何か期待してしまいますが、今回たまたま友人から千秋楽の観劇に誘われたので、これは良い機会と言うことで観劇です。

 

ステージの構成は、第1部が「アラビアのバラ」を公演する歌劇団員達のサイドストーリー。こちらはコメディですね。楽しいステージです。
公演を邪魔しようとする竜神会に、止めに入ったさくらが誘拐されてしまいます。そこからどたばたありなわけですが、無事さくらは奪還されるのか?「アラビアのバラ」の幕は無事に開くことが出来るのか?の割には緊張感がいまいち見られない花組隊員は?

そして第2部が「アラビアのバラ」の公演となります。ミュージカルです。ストーリーは、王位を次いだ兄と、その圧政に苦しむ民衆にその弟が味方し、民衆を圧制から解放し、更にその兄と弟の融和を描く・・・?感動を誘う(という設定の(笑))作品です。


という流れなのですが、まずは感想です。

イベントとしては最高!

でも、演劇、ミュージカルとしては

★☆☆☆☆

でした。

私はかなりまじめなステージと思っていました。そもそも、ゲームが元のステージでそのように考えること自体が間違いだったようなのですが、しかし、ここまでイベント化されたステージだとも思ってはいませんでした。第1部のコメディは純粋に楽しめたのですが、第2部のシリアス編に入ったら、その作り込みの甘さに思わず寝てしまいそうになりました。

「サクラ大戦」をやったことがあり、かつ好きならばお勧めでしょう。
そうでないならば、間違っても行っては行けないステージだと思います。

私を誘って下さった友人は(彼はゲームもアニメも楽しんでいるようですが)、非常に感激しておりました。
やはりゲームにどれだけなじんでいるか、というところがこのステージを楽しむこつのようです。


この作品のキャスティングには実際にゲームなどでその役に付いている声優さんがそのままその役を演じています。更にそのキャラになりきってコスプレまでしているので、遠目で見るとそのままそのキャラになってしまっていて、「キャラとまるでそのまま一緒じゃん!」と突っ込みたくなるぐらいです。声優さん達はとにもかくにも声は立ちますし、更に姿も似せているとなれば、キャラがそのままそこにいるように感じられても不思議ではないのかもしれませんね。

更にこの作品で登場している声優さん達が、業界でも名の通った方々ばかり。
主要な歌劇団役の方々はもちろん、三ツ矢雄二さんまで実際に見ることが出来るなんて、更に彼の独特の特徴のある声も聞かせていただいて、感激してしまいました。
田中真弓さんと伊倉一恵さんなどは今から15年ぐらい前に、アニメトピア(でしたよね?)のメインパーソナリティーをしていたころよく聞いていしまた。渕崎ゆり子さんは別の作品ですが「少女革命ウテナ」のアンシー役で知っていたので、実際にその声を聞いて「あ、やっぱりこのトーンはアンシーだ!」などと、会場では間違っても言えないような事を考えていたりしました。

このキャスティングで1週間も公演を打てるというのはすごいと思ってしまいました。


今回の出演者の中で一番印象に残ったのが

藤枝かえで役の折笠愛さん。

とにかく歌が上手い。声が通ります。

注目ですね。

登場の姿は唯一普通のスーツ姿なので、下手をすると単なる歌のお姉さん状態ですが、他の役者に比べて圧倒的に上手かったです。上手すぎて浮いるぐらいに感じられました。だからなのか、ナンバーも多く割り振られていたようですし。

第2部では基本的に花組メンバーだけですから、登場は第1部になりますが、あれだけの歌唱力がありつつも第2部にいなかったというのは残念でした。


田中公平さん、今までいろいろと楽曲を聴いていたのですが、とにかく職人さんです。
今回のステージの楽曲も楽しめました。
第1部の楽曲は、なんか不思議な曲が多用されていましたが、ポップな仕上がりになっていて、よかったですね。

しかし!

第2部の音楽は認められません。
今回の第2部の内容は心にしみる感動を与えたいと思って書かれていたのだと思うのですが、無駄に長く、単調で、あそこまで短いステージにも関わらず記憶に残るフレーズがかけらも残らない。覚えよう!と思ったところで次の瞬間には頭から強制的に消去されて残らないぐらい。檄!帝(*1)を書けるぐらいの実力がありながら、あのやっつけ仕事としか思えない楽曲は残念至極。

どう聞いても無理しているとしか思えない作風になんか気の毒になってしまいました。

派手な熱い楽曲を得意と聞くのですが、全く対極な楽曲ばかり。これは広井王子の要請に応えてこのようになったのでしょうけれども、彼の脚本もなんだこりゃですから、当然楽曲がこのようになってしまっても文句は言えないでしょうが・・・


具体的な内容については、今回のこの公演ではさほど重要ではないと思ってもしまうので、書きません。(ちょっと面倒だから、というのも半分。スマヌ)

第2部の、がんばって単なる楽しいイベント以上の物を目指そう!などというようなスタンスを取らないで、田中公平さんが得意とする楽曲を効果的に使用できるようなステージを編成した方が、より充実感があると思うのですが・・・

重ねてですが、イベントとしては最高でした。
イベントとしては。

はい。

つまり素人さんは手を出すとキケン、ということでもあるのですが・・・(笑)


参考文献

公演公式パンフレット

補足

*1 檄帝【げきてい】
サクラ大戦の主題歌『檄!帝国華撃団』の事。
当然この公演のラストもこの曲。
開演前に広井王子などが出てきてさびの部分の振り付けをレクチャーしてくれ、
ラストでは全員で踊るという具合。
ほんと、この曲は盛り上がるのに、なんで第2部は・・・謎です。

トップページ > その他の観劇日記


watanet Takarazuka Side
This site developped by chihiro
All rights reserved, watanet & chihiro
E-Mail: chihiro at dream dot com
WWW:
http://www.watanet.org/~takarazuka/

戻る